楽天モバイルが「楽天最強プラン」を発表しました。その背景と落とし穴について解説します。
楽天最強プラン発表の背景
背景として、楽天モバイルは実質0円プランを廃止したことにより、契約者数の成長が鈍化していました。この問題を解決するため、楽天モバイルは新たなプランを導入することになりました。
楽天最強プランの特徴は、最大で使い放題のデータ利用が可能です。特にギガを大量に使用するユーザーにとっては魅力的なプランです。例えば、ネットゲームや動画を制限なく楽しむことができます。
KDDIとの契約による落とし穴
しかし、楽天モバイルの通信エリアは他のキャリアに比べて制約があります。都心部やビルの谷間などでは接続が難しい場合があります。これは、楽天モバイルが他のキャリアと比べて異なる周波数帯を使用しているためです。
この通話エリアに関する問題を解決するため、KDDIの回線を使用するローミング契約を結びました。そこに、注意すべき落とし穴があります。それは、ローミングの利用料の上限が存在しないことです。この点により、楽天モバイルが苦しむ一方で、KDDIが利益を得る可能性があります。
楽天モバイルはKDDIの回線をローミング利用しており、楽天モバイルのユーザーがKDDIの回線を利用する場合、楽天モバイルが利用料を支払う必要があります。これまでは制限があったため、利用料の上限を超えることはありませんでした。しかし、楽天最強プランでは制限がなくなり、ユーザーが大量のデータを利用した場合に高額な利用料が発生する可能性があります。
このことで、楽天モバイルは財務面での困難に直面する可能性があります。一方で、KDDIはローミングの利用料を受け取ることで収益を得ることができます。そのため、このプランが楽天モバイルの財政を圧迫し、KDDIにとっては利益をもたらすという状況が生まれる可能性があります。
楽天モバイルは、ユーザーの増加や競争力の強化を図るためにこのプランを導入しましたが、ローミング利用に伴うリスクを注意深く考慮する必要があります。この状況は、楽天モバイルとKDDIの関係に大きな影響を与える可能性があり、今後の展開が注目されます。