CPI発表の内容自体は無難なものであり、市場は落ち着いている。目下、直近の米国債務問題が中心として売買が動いた。
- 10日のニューヨーク株式市場は、4月の消費者物価指数が1年前に比べて4.9%上昇し、市場予想を下回る結果となった。ただし、エネルギー価格は5.1%下落し、一部反動が出る形となった。
- 食品とエネルギーを除くコア指数は依然として高い水準の5.5%上昇を続けている。この結果を受けて、取引開始時にダウは約200ドル上昇した。
- しかし、その後は債務上限問題の影響でマイナス圏に沈んだ。債務上限問題が解決しないと、景気が混乱する可能性があるため、景気敏感株が売られた。
先日のバークシャー総会でも言われるように、目先の大きな金融不安を抱えたままの状態であるため、全方位的リスクヘッジが投資動向のメインと思われる